[文化づくり]国際文化交流の推進と援助

文化づくりコラム 


世界に誇れる日本文化を活性化しよう!

2012年6月 84号より掲載


世界に誇れる祀祭政一致の日本文化の活性化です 財団がこれまで行ってきた主な文化活動

2012.4.13  第21回 日本映画批評家大賞 in 調布

ゴールデングローリー賞を受賞された蟹江敬三さんのプレゼンテーターを務めたあと、記念品を渡す木原秀成理事長

第21回日本映画批評家大賞の授賞式が、4月13日(火)東京・調布のグリーンホール大ホールにて開催されました。


日本映画批評家大賞とは「映画を愛する人間が、映画を愛する人に贈る賞」として1991年に始まりました。


「映画評論家のみが選考委員となり、商業ベースとは一線を画し、本音で選ぶ映画賞」を趣旨に、「いやー映画って本当にいいものですね」というフレーズで有名な映画評論家故水野晴郎さんを発起人として、淀川長治さん、荻昌弘さん、小森和子さんなど、錚々たる映画人が育ててこられた、まさに本物を選ぶ名誉ある賞です。


この式でゴールデングローリー賞を受賞される蟹江敬三さんのプレゼンテーターとして、この度、財団理事長木原秀成がご指名をいただき、出席させていただきました。
「映画は、その国を映す窓である」という淀川長治さんの言葉にもあるように、映画は文化であり、日本映画は日本文化そのものを映し出す鏡と言えるでしょう。


日本映画批評家大賞

混迷する現代において、近年世界中で空前の日本ブームがわき起こりました。その一つとして映画も注目されました。


2004年にヒットした「ラストサムライ」はアメリカで作られ、アカデミー賞にもノミネートされた、トム・クルーズ主演の映画でしたが、まさに日本の四季の美しさ、礼節、精神性、家族制度、倫理道徳、宗教性、平等性・・・日本文化の真善美、そして聖そのものを映し出していました。また、最近では、アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと(08年)」も同じことが言えます。


日本文化には世界の人を魅了するエネルギーがある。しかし、日本人がそのことを忘れつつある。損得や善悪を超える人間性の復活を訴え続けてきた財団にとって、その主旨に賛同した映画が、MAZE(マゼ)だったのです。当時、残念ながら全国には配給されませんでした。


しかし、東日本大震災を経て今、日本人にとって何が大切なのか、必要なのか問われる時代に、この映画が甦り、それに賛同した財団が評価をいただいたことは、今後の財団活動の励みになるに違いありません。



映画はまさに人づくりであり国づくりです

第21回日本映画批評家大賞受賞者の皆様にお祝いを申し上げますとともに、東日本大震災の復旧・復興はもとより、亡くなられた皆様のご冥福を心からお祈り申し上げます。


私は2005年から宇宙本位(コスミカリズム=日本文明)に基づく祀祭政一致の精神のもと9つの立国構想を掲げ、現在の危機的な状況を越えていく為に、日本文明・文化の根源性に立ち還り、国づくり人づくりのために財団を立ち上げました。世の中を動かしているのは人であり、だからこそ人づくりをもって国づくりを考えなければならないと、獅子奮迅している次第でございます。


映画も人の生き方に影響を及ぼし感動を与える。まさに人づくりであります。


また、古き良き時代と言われる昭和30年代、私の青春は石原裕次郎の映画に夢を見、勇気を頂き、さまざまな感動が社会に百花繚乱しており、まさに国づくりでありました。映画によって育てられた団塊の世代といわれる我々が、今度はその映画の素晴らしさを次の世代に伝えていく使命があると思っています。


約2時間の映画の中には、その時代の象徴が文化が漂っています。ましてや製作には何10年もかかっているものもあるでしょう。たくさんの方々が携ってできた映画ひとつひとつを厳しく批評し、その中から秀逸の映画や女優・男優が頂点に立つ。


このような時代だからこそ、21年間も続けてこられたことに敬意と賞賛を感じると共に、日本映画批評家大賞の意義と価値をあらためて、かみしめる時期になったのではないかと存じます。


更には「映画で元気プロジェクト」を立ち上げる構想を聞かせていただき、当財団の国際文化交流の部門で微力ながらお役に立たせて頂ければ幸甚に存じます。


とにもかくにも日本を元気にしようではありませんか。
今後とも日本映画批評家大賞の益々のご発展を願っております。


第21回 日本映画批評家大賞パンフレットの言葉より


第21回 祝辞
祝辞

内閣総理大臣  野田佳彦
文部科学大臣  平野博文
復興大臣  平野達雄
東京都知事  石原慎太郎
調布市長  長友貴樹
国づくり人づくり財団理事長  木原秀成
パラオ共和国 上院議員  メルビ・メトゥル




日本映画に貢献した先人たち

日野康一  映画資料収集に情熱を燃やした日本映画の百科事典
双葉十三郎  幅広く批評暦80年余り映画に対する知識と造詣は群を抜いていた
登川直樹  カンヌ国際映画祭などの審査員も務めた国際的な映画批評家
淀川長治  日本映画批評家のイメージを作った
水野晴郎  日本映画批評家大賞の生みの親であり育ての親



2012受賞者

◆新人賞(小森和子賞)
前田敦子  もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら
剛力彩芽  カルテット!


◆助演男優賞  片岡愛之助  小川の辺


◆助演女優賞  宮本信子  阪急電車


◆主演男優賞  三浦友和  RAILWAYS~愛を伝えられない大人たちへ~


◆主演女優賞  大竹しのぶ  一枚のハガキ


◆審査員特別演技賞  西田敏行  星守る犬、ほか


◆ゴールデングローリー賞(水野晴郎賞) 
    北大路欣也
    蟹江敬三
    白川和子
    山本陽子


◆特別賞  黒部の太陽  石原プロモーション


◆ダイヤモンド大賞  浅岡ルリ子


◆監督賞  成島出  八日目の蝉


◆作品賞  大鹿村騒動記


◆編集賞(浦岡敬一賞)  山下建治  一命


◆撮影監督賞(株式会社IMAGICA賞)  金宇満司


◆映画音楽アーティスト賞(日野康一賞)  辻井伸行  神様のカルテ


◆新人監督賞  三宅喜重  阪急電車


◆アニメーション功労賞(DIVE賞)  保田道世  色彩設計/古川雅士  編集


◆特別功労賞(増淵健賞)  今村治子  スクリプター・美術



詳細は日本映画批評家大賞公式サイトをご覧ください
http://jmc-award.com/index.html


エポックモア商品

この日、受賞者全員に贈られた副賞は、国づくり人づくり財団副理事長の山内紀枝が経営する㈱エポックモアから提供されました。


男性の副賞  頭とからだの健康サプリ DHA&EPA  元気な健康サプリ ミラクルシグマ 
女性の副賞  瞳とからだの健康サプリ ∞瞳神  ひざ&お肌の健康サプリ CHC