[文化づくり]国際文化交流の推進と援助

文化づくりコラム 


世界に誇れる日本文化を活性化しよう!

2012年6月 84号より掲載


これから迎える新しい時代に向けて、日本人が日本人らしさを取り戻せば、日本はワクワク元気になる。それこそ世界にはない、日本独自の想像力と創造力で、新しい時代を切り開く、世界共通の文化を生み出せるのは日本だけなのです。

日本が日本でなくなると経済も崩壊する

日本は世界でも独自の精神性の高い文明・文化を築いてきました。


近年、世界中で日本文化がブームになってきましたが、ここに来て失速感があり、中には日本文化は欧米の物まねになったという意見もあります。現実には、日本人の精神性が崩壊し、ライフスタイルや食生活、考え方や社会の仕組みまでもが欧米化しようとしていること、また、世界を席巻した日本製の品質低下などが、そのことを裏付けしています。


「文化を失った国は崩壊する」と言われますが、日本文明・文化の伝統に対する誤った歴史認識、戦後のGHQの政策などによって、まさに日本人自身が文化を捨てようとしており、今一度この事を見直す時期にきています。


文化は経済にも密接に繋がっており、それだけでなく、今私たちの身の回りにある様々な問題が、文化を無くしたところから起こっているものも多いのです。


9つの立国構想
日本文化の復活が日本復活になる!

日本が復活し、世界に貢献するためには、まず日本人が日本人に還ることから始めなければならないと考えます。


現在世界中で活躍している日本人に共通していることは、日本の文明や文化を大切にした上で、その専門分野を極めようとしているということです。


世界に誇れる日本の技術力は、日本の永い歴史から育まれた文化の中から生み出されたものであり、それを捨てようとしているのですから、経済が落ち込むのは当たり前と言えるでしょう。日本文化の歴史、そして日本の国体を紐解いていくと、第二次世界大戦後、焼け野原になった日本が、僅か数年で経済大国になり世界を驚かせた復活劇の根幹には、確かに日本文明・文化があったのです。


特に日本は、世界にはない祀祭政のすばらしい文化が、社会に職場に家庭に教育に、そして日本人の生き方の中に育まれていたのです。


だからこそ国づくり人づくり財団は、構想の柱の一つに「文化づくり」を位置づけ、日本文明・文化の回帰と再生のための活動を、これまで積み重ねてきました。