No.05 子供の環境を変えるためトータル的な取り組みを! S.H(福岡)


昭和50年に公立の小学校の教師として赴任し、29年間教鞭をとる。 退職してまもなく教え子から運命創造学を紹介され、 同時に『誇れる国づくり魅力ある人づくり(CMF地球運動)』に賛同し、 活躍の場を拡げている。


教え子からリレー


私は小学校の教え子だったSさん(会員)から 「H先生にぜひ教えたい事があります」 との誘いに、好奇心に後押しされ運命創造学に触れ、 その流れで会員になりました。


私は、いろんな分野の本を乱読していたのですが、 木原秀成先生は全ての分野を総合的に捉え、 未来を見据えた社会創りを提案されていました。 その学識のすごさに圧倒され、感動したことを覚えています。 又、私は十数年前から環境教育・平和教育・国際交流に力を入れており、 東南アジア・南太平洋地域に植林にも行きました。 財団の、9つの立国構想にも含まれている分野ですから、 こんな私でも少しはお役に立てられるように活動しようと思いました。


子供の環境が激変


教師になって数年たった頃だと思いますが、子供の心身の正常な発達のために 「夜9時頃までに寝る習慣をつけさせましょう」 と懇談会で話した事がありました。 後日、ひとりの父親に「何で9時なのか」とくってかかられた経験があります。 衣食住にわたって細やかに自立の手助けをしてあげる大事な時期に、 こんな親御さんもいるのだと気を引き締められました。 今思うと、これも戦後処理の影響ではないかと思うのです。 というのも、木原秀成先生からは様々なことを学ばせていただいていますが、 その中でも、戦後のGHQが日本に何をしたのかという事を、初めてお聞きしました。 その中に教育の崩壊があったのです。


私には3人の子供がいますが、当時の子育ての方法は、 「三時間おきに授乳をしなさい、抱きぐせをつけないように」 ということでしたが、それはGHQが政策したものであり、 すでに海外では問題があると言われていた育児を導入していた、 とある本で知ったのは先生からGHQの話を聞いた後でした。 そして、それまで日本で普通に行われていた添い寝や授乳の方法は、 外国で実践されるようになっていたそうです。 最近知人から聞いた話では、石を友達に投げた我が子をかばうような親の大人げない発言 「うちの子が投げた石とわかるのか」 「こんな所に石があるのが・・・」 と言ったことまで飛び出すとか・・・ 教育の現場にいる私の夫も、早朝に家を出て行き、 夜遅くに帰ってくる毎日で、一昔前まではなかったいじめや親からのクレームなど、 教育の現場がかかえる問題の対応に奔走しており、身体の事が心配になります。


このように、最近新聞やテレビを通じて、また、友達からもれ聞く話は常識を越えて、 あきれたり、人のできることかと驚く内容が多くありますが、 日本の教育を崩壊させる目的で実施された結果が顕著に表れていると思います。


子供のいじめ


けんかにもルールがあったはずなのに、とことん相手を痛めつけてしまったり、 人間としてのモラルをなくしてしまった動物的な言動だったりで、 精神性の喪失・霊性の低下が叫ばれて久しくなりました。 また、人に対して物を投げない。 ましてや石を投げない事が暗黙の了解だったのはいずこといった状況です。 いじめをするのは恥ずべき行為だった筈。 このことが、戦後の教育がまねいた今の人間性の崩壊であり、 子供の教育もさることながら、大人の人間性を育てる教育の必要性を感じていますが、 どのような教育をすれば良いかということが CMF地球運動の構想の中にはあるのです。


子供の環境は大人が創る


又、子どもにとって遊びは生活そのものであり、 人間関係や智慧と工夫を育む大事な場であります。 1980年代頃に携帯用ゲーム機が発売され、同じ空間にいても個々に遊ぶ形態となり、 外遊びの時間、遊ぶ空間、遊び仲間という大事なものが崩壊してしまいました。 「共遊、共働」の減少は、仲間と関わり泣いたり笑ったり、 喜んだり苦労したりという経験を奪い、 人の気持ちに気づかない子ども達を育ててしまいました。 外で友達と群れて遊ばなくなったことは体力の低下につながり、 大人が子どもの世界や子どもの発達に無関心な事が夜型生活を助長し、 睡眠不足 が自律神経をおかしくさせてしまっています。 父親の長時間の労働や母親の社会進出に伴う生活環境の中で、 食生活が変化したことでも体に異常をきたし、 脳の発達までも大きく影響を与えている事を見つめなおす必要があります。 大人が子ども達を自分達のやりたいライフスタイルに巻き込み、 様々な問題(食・睡眠・遊び・テレビ漬け等)は、子どもだけでなく大人にも不幸な状況を招いています。


これらの状況を本当に良い方向に変えるためには、学校が変わるだけでは問題は解決しません。 まずは、大人が変わること。家庭が変わること。 地域・社会が変わること。そして、子供や大人の耳に入る情報や職場などからも連動して トータル的に変えなければならず、現実にはとても難しいことに思えます。 しかし、これらをトータルに推進しようとしているのがCMF地球運動なのです。


CMFの魅力は?


私は木原秀成先生のお話を伺い、多くの知らない世界の扉を開けて頂いた思いと、 その事実に驚き、社会の変化により深く目を向けるようになりました。 事業構想の中の「総合健康事業の推進と援助」 つまり、身体も心も育てる健康づくりにおいて、 心・身・魂の三位一体が本来の健康だと教えられた時の感動は 「総合人間教育学の普及と援助」 つまり、人間らしさを育てる教育づくりにおけるSQ(霊性)教育の必要性の お話の感動と結びつきました。


これからも厳しい世界情勢の中で、力強く行動される木原秀成先生の賛同者として、 自らのライフワークとして夫婦共々行動をしていきます。


ありがとうございます。


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