
運命の肥料の2番目「分かち合うこと=布施」
3月11日に起こった未曾有の震災。以降、日本人の多くの人がみんなで支え合って乗り越えよう!という気持ちを持っていると思います。
「分かち合う」ということがなかなか出来にくい環境であった近年ちょっとあなた自身の環境を見てみてください。
最近は家庭の中で家族の団らんということもなくなってきました。
子供達との心の分かち合い。
また、核家族が進む中でお年寄りと子供、孫との人生の分かち合いも消えようとしています。
能力主義という、いかにもトレンディーでかっこよさそうなレッテルが横行していますが世の中は能力だけで渡れる程そんなに単純なものではありません。
サッカーがブームになっていますがどれだけ一級の選手でもたった一人では闘うことができません。
また、世界ナンバーワンの選手がそろっていてもそのチームが一番強く勝つとは限らないのです。
10数年まえ、日本はブラジルを相手に奇跡の1勝をあげました。
ゴールキーパー川口選手が相手のシュートを次々とはじき返した勇姿に奮えた方も多いと思います。
しかし、川口選手だけの勝利ではなかったのです。チーム全体で得点をしたからこそブラジルに勝ったのです。
また個人プレーする競技でもその背景には監督やコーチトレーナーや栄養士といった影で支えている人がいます。
資格試験にしても確かに自分で勉強する事は当たり前のことですがその問題集や過去問題当日の試験からその採点にいたるまで様々な人が関わっていることで資格は取れるのです。
私たちが生きているこの世の中も同じです。
一人でプレーしているように感じますが全体からみると決してたった一人で生きていけている人はいないのです。
陰に陽にどこかで繋がって支えられて生きています。
太陽の光も空気も水も・・・それだけでなく、働く場所も生活する場所もそしていのちも、すべては与えられています。
だからこそ、分かち合うことが大切なのです。