No.45 運命の肥料(8)


「運命の肥料」の一つとして「分かち合い」があります。


では、運命を想い通りに変えることのできる「分かち合い=布施」とは何なのでしょうか?


例えばお金でいえば人の役に立つために使うということです。


東日本大震災では多くの人たちが「まずできること」「とりあえは」「被災地には行けないので・・」とそれぞれの想いを込めて支援金などを送られました。


人間関係が薄れていく現代社会にあって日本人の心に「絆」の大切さを再認識させていただくことができたのではないでしょうか。


経営の神様と呼ばれた「松下幸之助」氏は生涯で分かっているだけでも500億円以上の寄付を学術機関や施設にされたと言われています。


松下氏は、自分の名前を明かさないことを条件にされたそうです。しかも、それは全部私財でされていました。


ご自身の会社が成長させていただけるのも多くの方のお陰である。たくさん儲けさせていただいているからこそそのお陰(恩)に対して見えないところでそのお返しとして莫大な寄付をされたのです


強制されたとか、いいことがあるからという訳ではなく自らすすんで見返りを求めることなくされているのです。


大切なことは、「させていただいてありがたい」という事です。


自然は循環しています。


お金にしても循環させなければ世の中は潤ってはいきません。


今の社会は、お金のたくさんある所にさらに集まっているだけで大多数の一般庶民には回っていかない仕組みになっているようです。これが格差社会です。


お金も「分かち合う」つまりみんなのためによろこんで循環させる。


このことは同じように個人にも当てはまることなのです。


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