家族が崩壊している
恐ろしい事に、社会の基本である家族が崩壊しつつあります。振り込め詐欺が大きな社会問題になりましたが、お隣の南朝鮮ではまだ家族の絆がしっかりしているので、絶対に起こりません。
また、180歳の人が戸籍の上で生きていると報道されましたが、自分の親の安否が分からない。死んでしまった親の年金を、受け取り続けていたなどの詐欺。
心の文化が壊れている
そして現在、国語が乱れています。これは戦後教育から、徳育が欠けた報いだと思います。
日本語は、かつては美しい言葉でした。

世界中の多くの国語で、「心」が付いている言葉は、日本語が一番多い。例えば「心づくし・心だて・心配り・心いる・心くだき・心おき・心嬉しい」など、数百もあります。私達は心の民でした。
今年の2月に行った講演で、ある女子学生から「やがて結婚して子供が生まれたら、何を大切にしたら良いでしょうか」という質問を受けました。私は「恋人や夫、また子供にも、愛情を注ぐことだけは、やめてください」と言いました。
それは、男女間の「愛」という言葉は、明治以降に「LOVE」という言葉が入ってきて、異性間に使われるようになったものです。西洋の「愛」は、交換条件があって必ず見返りを求めます。
日本では「慈しむ」です。これは、見返りを求めるということは有りません。日本人は大切な場で、計算をすることを恥じたものでした。
日本語は心の言葉です。しつけがこもっていました。ですから、話す・読む・書くだけでは国語を教えたことにならず、その奥にある精神を教えなければ、日本語を教えたことになりません。
私がこの国づくり人づくり財団の夢・地球交響博にお招き頂くことに関し、本当に嬉しいのは、皆さま一人ひとりが心を持っていらっしゃる。そして心を大切にされているからなんです。
この心こそ、徳の土台になるものです。
このままでは日本は沈没する
菅首相は日韓併合百周年に当たって、日本統治のことを「痛切な反省と心からのお詫び」と言いましたが、これは戦後の教育が、正しい歴史を教えることを怠ってきた、その報いです。
日本の台湾統治と朝鮮統治は、世界の歴史でも類例のないほど、素晴らしく、それは西洋の植民地統治とは全く違うものです。第二次世界大戦後、日本に次いで発展したのは、台湾であり、南朝鮮です。これは日本の統治の恩恵で、今日があるものです。
私は今でも、ワシントンに年2~3回は通い、国務省・ホワイトハウスの人たちと意見の交換をしておりますが、アメリカ政権の幹部が、日米同盟を維持するのは非常に難しいと言っています。
なぜなら、首相、外相などの日本政府のトップが軍事問題について全く知識がないと、だから話しようがないと。

日本が中国・北朝鮮・ロシア・韓国と対等な口がきけるのは、残念ながらアメリカが後ろ盾になってくれているからです。日米同盟が揺らいでしまったら、今の4つの国が、どんな無理難題を私達に吹きかけてくるか分かりません。
今年8月、菅総理が自衛隊の統幕長、陸海空三自衛隊の幕僚長を、初めて首相官邸に招いた時、「昨日改めて、内閣総理大臣が自衛隊の最高監督指揮者だということが分かりました」と挨拶しました。首相になって77日目でした。もしも、その間に有事が起こったとしても、自分が自衛隊の最高指揮官だということが分かっていなかったのです。
どの国でも小学生の頃から、国を守ることが国民の重い責任であり、また名誉であるということを、教えています。今の日本の教育は、まさに欠陥教育です。本当にこのまま行けば日本は、沈没して「菅」没します。
そして最後に、今の日本をおかしくしているのは政教分離です。これは占領下で、マッカーサー元帥が日本固有の神道の廃止を日本に強いたことに始まります。しかし、共産国を除き全世界の中で、国や地方自治体の行事を、無宗教で行っている国は日本だけです。国が唯物論、無神論を宣伝して良いものでしょうか。
真っ当な社会を支えているものは、道徳よりももっと上の宗教心だと思います。宗教心があるから、徳性が高くなる。
また日本では、中国や朝鮮のように易姓革命が一度も起こることなく、万世一系の天皇家を戴いてきたからこそ、安定した、そして徳性が高い国を形成して参りました。
今上天皇は125代目に当たられますが、一人として、贅を極めた方がいらっしゃいません。天皇は国民の為に、そして世界の平和の為に、祈られる存在です。天皇の存在というのは、日本にとってかけがえのない宝なのです。
徳の力を回復しよう!
日本は徳性が高い国であり、日本の力を取り戻す為には、先人から受け継いできた、徳の力を回復しなければならないと思います。何とか皆で力を合わせて日本を立て直す、そして再び世界に誇れるような、世界が手本とするような国づくりをして行かなければなりません。
日本を守る為に、木原理事長の指導のもとに、私も皆さまと一緒に、この良い国を、孫たち、ひ孫たちに伝えて行けるように戦って参りたいと思います。