9つの立国構想

CMF対談


  夢対談 時代の曲がり角


三上照夫先生を超えている
高橋

いや、本当にこれはすごいですよ。

なにがすごいかというと、結局ね、これは昭和天皇の国師である、三上照夫先生の出来なかったことなんですよ。

木原理事長のこのビジョンは、専門家や知識人だけでなく、一般のご婦人や子供にでもわかるものになっている。

真に必要とされるものを考える、形にする、これはなかなか他にはないんです。

何がという理屈ではなく、魂の問題・スジの問題で、その気がしっかり向いている人間でなかったらこれはできないでしょう。

世の中「わかったつもり」が多すぎるんです。

国づくり人づくり財団は、「新しいライフスタイル」「新しいカルチャー」を提案していける運動だと確信します。

理論だけではなく実がありますね。

三上先生は理論はあってもこれがなかった。

遥かに先をいっていますよ。

私がこれまでにやってきた経験や情報は、この大きな構想を進める上で、足元を照らすライトぐらいにはなるなと思いますよ。


木原

私も高橋先生にお会いしてお伺いしたかったのがそこのところです。

天皇の国師である三上照夫先生が何を考え、どうしたかったのかという。

私は総論だけではなく各論を持っていると自負しております。

軸は持っていると。

あとはどう具体的なことを進めていくかですね。


高橋

そうですね。「よっしゃやろう」と、そういうことですね。

例えば私の企画などは、財団の事業部として動かしていくとかでいいのではないでしょうか。

その時に、「人づくり」の部分が重要になる。ただの儲け主義の連中とはからめないですよ。


木原

その通りですね。

私もそれは譲れないところで、これまでいろいろあっても辛抱して、人としての生き方は貫いてきました。

私は四十の時に一度生身で死んだようなもので、弘法大師空海様にいのちを救われました。

そのおかげで今があるのですから、自分のいのちは投げ打ってやっています。

腹はくくっているつもりです。

高橋先生がおっしゃるように、ある意味では日本はもう終わっているかもしれない。

それでもこの国に生まれ育てられたものとして、なんとかしようという気持ちは捨てられないですよ。

これは高橋先生も同じお気持ちだと感じます。


高橋

そうです。

だからこそ、総論のきれいごとだけではすまないし、やるからには何なのとか言わせたくない。

それにこれはもう天から動かされているとしか思えませんしね。

現実世界であれこれ抵抗してみたところで、天から「やれ」といわれたら、それは「はい」というしかない(笑)

この出会いがあってよかった。


木原

ほんとうにありがとうございます。

とにかく志を高く、しかし理想だけではなく「生活づくり」という現実をつくるために、百万人の結集を目指してやっています。

今年は戦後七十年の節目でもありますから、広島から、日本から、世界にむけて新しいライフスタイル「生き方」を発信していく年にしたいと思います。

本日は非常にご多忙の中、長時間に亘り貴重なお話をいただきました。

高橋先生のご著書『ゼロ戦黙示録』にも学ばせていただきました。

財団で先生のご講演などの企画もつくっていきたいと思います。

今後とも、ご指導よろしくお願いいたします。




高橋五郎