◆日本地図を広げると世界地図になる
 
            日本地図を広げると世界地図になる。例えば、本州を広げるとユーラシア大陸、北海道が北アメリカ、四国はオーストラリアというようにだ。こじつけと思われるかしれないが、これも一つの縮図である。 
             
            
◆日本には世界の地形・気候がある
 
            山の国・海の国・湖の国・盆地の国・砂漠の国・湿地の国・火の国などと表現するが、日本には様々な地形がモザイク的に複合され、集約されている。
            
            この地形のバランスから、動植物も生かされて循環する環境がある。例えば、山の土の栄養が雨で川に流れ、牡蠣など海の恵みをもたらす。山の豊かさが海の豊かさにつながっているのだ。
            
            また日本には、春夏秋冬という四季があるが、地形が南北に延びているため、北の亜寒帯から、南の亜熱帯と世界の気候をカバーしている。日本人は世界一の雑食と言われるほど、それだけ季節に応じた恵みの豊かな国だ。 
             
            
◆世界の火山と水
 
             
            日本列島は地球の地軸に沿って南北にある。小さな国でありながら、火山が200(活火山は60)あり、海(水)に囲まれた国土の地下に、マグマ(火・熱)という、もの凄いエネルギーを秘めている。さらに、山が高く急斜面の国であるから水が下に流れる。火と水が豊かであるという事が、生命の活性化につながる。 
            
 
            このような事から、日本は世界の雛形・縮図と言える。つまり色々な文明・文化を内包しているが故に、その時々に応じて「権化」する柔軟性があるということができるのだ。 
             
            
天・人・地はすべてが螺旋状(龍体) 
            
            
              
                | 天 | 人 | 地 | 
              
                | 天体 | 人体 | 胎児の姿 | 
              
                | 星雲 | 地球の大陸 | 日本 | 世界 | 
            
             
            宇宙の縮図 日本
 
            さらに、日本は宇宙の縮図と言えるのだが、それを最新の物理学として注目を集めている「フラクタル理論」から紐解いてみよう。 
             
            
◆フラクタル理論とは
 
            ある固形の任意の一部を取り出したとき、それが全体の相似形である。
            
            大きな宇宙が小さな宇宙を創り出し、その小さな宇宙が更に小さな宇宙を創り出し、それが永遠に続く。
            
            宇宙の全てのものがこうしたフラクタル構造であり、一つの雛形は広げれば我々の家族。
            
            それを広げれば宇宙も家族である。 
             
             
            
◆螺旋の中心は日本
 
            宇宙は螺旋状で生きている永遠普遍の存在だ。そして地球上に存在する万物は宇宙から生み出されており、すべては螺旋状(右図)になっている。
            
			 

            宇宙の中にある銀河系は、螺旋の形をしている。これを龍体とも言う。
            
            星雲の形は言うまでもなく螺旋状だが、人間の胎児の姿も、日本列島も、世界の地形も渦巻きになっている。人間の遺伝子やつむじも渦巻き状だ。このように様々なものが、宇宙の縮図になっている。
            
            その螺旋には中心がある。その中心(ちょん)はすべての始まりであり、そこから周りができるのだ。
            
            地球も同じ構造になっている。世界地図を見ていただくと、内側の日本が「ちょん」であり、周りを大陸が取り巻いている。ここに日本に内包されている不思議さがあるのだ。 
            
 
            以上のことからも、混迷する時代だからこそ「権化する智慧」が必要と言える。日本は、これからの時代に必要な文明・文化を内包する国であり、本当の日本が生かせるのは今なのだ。