[家族づくり]CMF家族学の普及と援助

CMF対談

山内紀枝 夢をさかせ華になれ

【山内紀枝(やまうち のりえ) 夢華会会長】
元気な女性の集い“夢華会”会長・国づくり人づくり財団副理事長・株式会社エポックモア代表取締役・LRA(レイディーズロイヤルアカデミー)指導者
広島県生まれ。公立病院看護師として6年間勤めた後、女性のファンデーション業界に飛び込み、1989年個人事業として独立する。独立後まもなく、人生の師木原秀成先生に出逢い、今日まで一貫して指導を受け続けている。1993年エポックモアオリジナルブランドを開発し、株式会社に法人化。代表取締役に就任する。創業20周年を機に2008年より本格的に全国展開を開始。

LRAは女性のためのカリキュラム
木原 さっそくですが、LRA(レイディーズロイヤルアカデミー)に出合ってからの16年間の体験をまとめられた著書『夢を咲かせ華になれ』の出版、おめでとうございます。
平成元年に独立されて、その直後に私のセミナーに参加した時からのご縁ですが、仕事に対する情熱は印象的でした。当時は、看護師から転身し経営者にならればなかりで、ちょっと危なかしいなと思った印象がありましたが。昨年はエポックモアが創業20周年を迎えられ、会社の方も随分立派になられ、全国展開も始められて、ますます夢が咲き華が開かれているようですね。
 
山内 ありがとうございます。
私が今日あるのは、すべて先生のご指導があったからこそです。夢と希望に燃えつつも、常に先行きの不安がありましたから、何度も何度も反復して先生のセミナーには参加させていただきました。
また、この度は監修もしていただき、本当にありがとうございました。
LRAの開発者のお一人でいらっしゃる先生から、初めてLRAのカリキュラムを学ばせていただいたのが平成4年でした。あの時の金槌で頭をガツンと叩かれたようなショックは今でも鮮明に覚えています。
会社を興し、多くの女性たちと夢を語り・・・でも、その為のライフデザインは漠然としていて具体的にやるべきことや生活づくりが、まったく分かっていなかったのです。セミナー後も当分はショックだったことを今でも覚えています。(笑)
しかし、あの時から私の人生観・事業観が大きく変わりました。世のため人のためにお役にたつ生き方と、女性の自立と社会貢献ができる会社づくりを目指すことが、大きな目標になったのです。
 


木原 そうでしたね。私はいろいろなセミナーを開催していますが、その中でも中心的な「運命創造学」のあなたは熱心な実践者で、具現者の一人でもありますが、LRAを受講されて随分変わりましたね。LRAは、おそらく日本で最初に開発された女性の自立と家族のための生涯教育カリキュラムだと思います。
今もそうですが、当時は男性のためのプログラムはありましたが、女性用はなかったのです。しかし、必ず女性達の時代がくると確信しておりました。
このカリキュラムを受講したほとんどの女性は、今まで生きてきた自分の人生にショックを受けますね。それは無理もないことです。
というのも、長い間日本の社会は、男性中心の社会で、いつも男性が主役で女性は脇役の男尊女卑的風習が続いていたのです。常に女性は受け身の人生だったのです。だから、男性を無視して人生の幸福や成功は考えられませんでした。
しかし、時代の変化によって、良きにつけ悪しきにつけ女性達がイヤが応でも社会進出をせざるを得なくなったのです。良い方に解釈するなら、女性にとっては素晴らしい時代が来たということなんです。
女性の意識改革のために
山内 私は、丁度バブルが崩壊した頃に受講させていただいたのですが、現在のように高齢化社会という言葉も、ほとんど耳にしたことはありませんでした。
しかし、先生は高齢化社会は女性の問題であり、老人介護なども、女性にそのしわ寄せが来ると言われていました。そして、本当に今まさにその通りの時代になっています。
昨年の金融危機以降、製造業などの桁違いのリストラ、契約社員やニート・フリーターなど、毎日のように報道されている現状をみても、これからは女性がしっかりしなければならないと痛感しています。 
木原 その通りです。男女雇用均等法の成立以降、女性の社会進出は広がりました。女性にとっては夢のある時代が到来したということです。
しかし反面、男性と対等に競争しなければならなくなりますし、高齢化社会は大半が女性にそのしわ寄せがきます。平均寿命も80歳を超え、痴呆症の問題や男性よりも約7歳長生きする女性は、経済面においても大変だし、一人暮らしの孤独感も克服していかなければなりません。
とにかく女性がしっかりしなければならないということです。しかし、女性はまだまだ甘いところがあると思うのですが。
 
山内 本当にそうです。仕事柄多くの女性とお会いする機会が多いのですが、果たしてこれだけ大きく時代が変化しているのに、これからその変化についていけるのかと不安になることもあります。これからの時代、男性を養うくらいの心構えが女性には必要であり、女性・妻・母・主婦・仕事の5役を演じきる強さ、覚悟が必要だと思います。
 
木原 私には女性の心理はなかなか理解できません。しかし、これからの時代を展望する時、特に女性においては意識革命の必要性を感じますよ。
あなたから見て、現代の女性達をどのように感じていますか?
 
山内 この度出版の本の中の『現代女性ミステリー物語』の章の中に、その女性像があります。時代は大きく変化しているにもかかわらず、多くの女性や主婦は相変わらず「平凡さだけを追い求めて生きていきたい」と思っている人が多いように感じます。
しかしこれからは、これではいけないと思うのです。今までは「何とかなる」だったのですが、これからは「何とかならなくなる」のです。非正規労働者の問題を見ても現実そうなっています。
私が会社を興したのも、21世紀の女性の自立を目指してのことでした。
 
木原 では、その目的が実現できる時代が来たということですね。それはあなたにとっても本当に喜ばしいことです。

山内 ありがとうございます。先生にそうおっしゃっていただきますと、ますます使命感を感じます。