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[家族づくり]CMF家族学の普及と援助

家族づくりコラム



あなたは不安を克服していますか?

あなたの克服しなければならない不安は何ですか?
あなたの不安は何ですか?その不安をどのように克服し、心の安らぎを得ていますか?
そう聞かれたら、あなたはどのように答えるでしょうか。ここで少し考えていただきたいのです。あなたが思い浮かべた不安そのものは、日々の生活の中で遭遇している、身近なものではないですか? また、心の安らぎとはどのような状態のことを指していますか?

では、もう一度お聞きしましょう。あなたのこれからの人生で50代60代と年を重ね、70代、そして80代をむかえた時に、克服しなければならない不安は何ですか? その不安をどのように克服し、心の安らぎを得ようとしていますか?

如何でしょうか?そんな長いスタンスのことなど考えたこともないと言われる人もいらっしゃると思います。 人は自分が生まれた時点を知っています。そして、いつかは死ぬ存在だということです。まだ体力もあり若いうちは、目先の不安はあったとしても、何とかクリアすることもできますし、何とかなっていれば先送りしても問題ない場合もあります。

しかし、人生という長いスタンスでの不安は見落としがちで、人生の終焉をむかえる頃になって、先送りしたことの影響が出てきたり、あとの祭りになったのでは大変なことになってしまいます。人は、果たして安易な人生を送るために生を受けたのでしょうか。

日本は世界一の長寿国
日本は今、世界一の長寿国です。

しかし古代、万葉の歌が詠まれていた時代は、わずかに15才に過ぎない短命であったと言われています。それから1200年あまりが経過した江戸時代でも、やっと30才くらいであり、人間の平均寿命を15才延ばすのに、1000年以上も要したのです。しかし、太平洋戦争を境にして、日本の社会は一変しました。わずか半世紀の間に平均寿命は30才も延びたのです。反面、出生率は減り老人の層が毎年増加し、社会の高齢化現象が着々と進行していきました。

中でも65才以上の老年人口が総人口に占める割合が、7%を越えると老人国と国連では定義しています。日本は1970年(昭和45年)に老人国に仲間入りしました。この老人化のスピードは世界の先進国にも例を見ないほどの早さで、老人の人口が5%~12%に高まるまでの期間を例にとってみれば、フランスが170年、西ドイツが75年もかかったところを、日本はわずか45年で到達してしまっているのです。

特に、経済力の弱い女性にとって経済的な裏付けを欠いた寿命の大幅な延びは、むしろ苦痛をもたらすものとなってしまいます。また、一昔前は考えられなかった痴呆や詐欺など、社会問題は深刻さを増しています。最近起こった様々な出来事の中にも、その兆候はすでに現れています。

収入もなく生活保護を受けられなかった老人が餓死した事件。
痴呆の妻が、夫が自宅で自然死したことが分からず、毎日ご飯を作って一緒に生活をしていた事実。
そして、孤独死した老人が誰にも看取られず、10年以上も過ぎて発見されたという報道。
さらに、お金目当てで行われる詐欺や殺人事件・・・

他にも様々な要素があげられますが、その殆どが自分自身が引き起こすことではなく、外の環境からの影響が大きいということです。そして、自分にはこのような事が決して起こらないという保証のない事柄であるが故に、漠然とした準備では対応できなくなっているのです。


安らぎの境地
様々な不安が山積みの時代の中で、これらの不安を克服していきながら辿り着く、安らぎの境地とはどのような状態なのでしょうか。人間は不完全であるが故に、常に様々な不安があり、葛藤することもあれば挫折感を味わうこともあります。しかし、不安を克服する力も、自分自身の中にあるのです。

人間は宇宙を縮小した小宇宙であると言われます。そして、人の一生とはいのちの一生でもあるのです、いのち絶えれば人は死ぬのです。無限の可能性を秘めている人間の生命は、イキイキと躍動しているからこそ、生命となり得るのです。
たった一度しかない人生を、あなたらしく最大限に燃やしながら、生きているからこそ不安は起こり、それを克服しながら、更なる新しい安定を生み出していくのです。心の安らぎとは、この躍動の中にこそあるのです。
あなたのいのちは今、躍動していますか?