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[家族づくり]CMF家族学の普及と援助

家族づくりコラム

本当の「家族」って何?

家族崩壊の危機
戦後、日本の家庭に特に目立ってきた現象が、人間関係の様相の激変です。
戦前までは倫理・道徳が大切にされ、道の文化といわれる、茶道・華道・剣道・柔道・商道など、それぞれの分野で自己完成の道が説かれ、また、一方では『恩』という心あたたまる情操が、人と人との間柄を結ぶ、自ずからなる徳として培われてきました。

また、最近特に問題になっている子供の躾においても、以前は、親だけでなく祖父母や地域も一体となり行ってきました。
しかし戦後、権利と義務というものに置き換えられて、特に先進国社会では核家族化が進み、共働きも増え、家族が家族として機能しておらず、その影響なのか、若年者の犯罪も年々増加傾向にあります。

日本は古来から家族を大切にしてきた民族でした。しかし、最近では毎日のように、親子で殺し合いをしたり、犯罪が起こったりと、血がつながっていても憎しみあったり、信じられなかったり、争ったりしています。 もちろん、家族でもいろいろな事があって当たり前なのですが、家庭とは名ばかりで、仕事に追われ夫婦・親子の団らんなど、夢物語になりつつあります。


本当の家族って何?
子供の問題、親子の問題、夫婦の問題、高齢化の問題、介護の問題・・・。複雑な家族環境による精神性崩壊の影響と思える犯罪も世界的に多発しています。
家族が崩壊するということは、地域社会の崩壊につながり、ひいては日本の崩壊にもなっていくのです。
確かに世界的な金融不安や、派遣労働者の突然の解雇などなど、先行きの不透明なことは多々ありますが、生涯現役でイキイキとした豊かな生活を作るのは、誰が作ってくれるのでもない、あなたやあなたの家族が創るものです。

CMF地球運動では「7つの家族観」として定義をしています。ぜひ、気づいたあなたの家族から行動していただきたいのです。

Ⅰ 財産共生体
夫婦で得た収入は、貯蓄を除いてほとんど家族をより良くするための消費に使われます。
しかし、収入には限度があり、子供の教育費も高く「入るを計って出るを制す」のごとく計画的でなければ、家計は赤字になります。
貯蓄と消費の調和をとりながら、家族を成長させることこそ大切であり、夫婦・親子の協力があってこそ、家計は成り立つのです。
親は子供の頃から経済観念を教えることが特に大切です。
Ⅱ 師弟共生体
親子は単なる血縁の関係だけでなく、子供が社会に出ても通用するような人間に育てる師弟の関係こそ重要です。
家庭内の躾から、勉学、遊びにいたる迄、小さな頃から、親の経験や知識を子供に教えることこそ大切であり、家庭内における子供の教育の成果は、社会に出た時にあらわれます。
最近は少子化のため、ついつい甘やかしてしまう傾向にありますが、7才迄の幼児期に教育の原点があります。
Ⅲ 経営共生体
会社経営と同じように家族も経営共生体で、物的なものと心的なものとの2つに分かれます。
物的なものとして、金銭や不動産、家財道具等、家族がより安定するためのものです。
心的なものとして、家族の心の絆やコミュニケーション、心の成長など、家族がより安心するためのものがあります。
夫婦・親子が一体となって、物心共に豊かになるように努力する。
夫婦は子供のために一生懸命働いて、そのことを守らなければなりません。
Ⅳ 寝食共生体
当り前のことですが、このことはとても大切です。同じ釜の飯を食べ、同じ家で寝起きをするという、日々の生活習慣の中から、人間が人間としての大切なものを学ぶことができるのです。
家族で一緒に食事をするということは、一番簡単にできる心の教育です。健康管理も寝食共生体としての大切な役目です。寝食を共にするということは、家族繁栄の礎ですから、何よりもこのことを大切にし、守っていかなければなりません。
Ⅴ 社会共生体
家族は、一番小さな社会共生体です。夫婦は夫婦で、親子は親子でお互いのルールを守ることによって、家族は成り立ちます。お互いが勝手なことをすれば、家族という共有体は崩れます。血がつながっているがゆえに、良い時もあれば悪い時もあります。又、損得善悪を超越して、家族を守らなければならない時もあります。
一番簡単にできそうでできないからこそ、大切にしなければなりません。そのためには、家族がお互いを思いやる心が大切です。特に、夫婦の姿は子供に影響しますから、気をつけなければいけません。
Ⅵ 文化共生体
家族はよい家庭環境を作るため、夫も妻も子供も必要に応じて、いろいろなものを買って家の中を飾ります。
物に限らず、習い事や趣味など無形のものを増やすこともあります。
また、家の中に神棚や仏壇・聖なる意識など霊性を育む環境作りは大切です。
最近の家庭は、欧米化の影響で、物質的価値は大切にしますが、精神的価値を疎かにする傾向があり、危惧されるところです。お金では買えない文化的価値を高めることは、人間性の器づくりに大切なものです。
Ⅶ 助け合い共生体
家族は大小を問わず、日々の営みの中でいろいろなことが起こります。そして、損得善悪を超えて助け合わなければ成り立ちません。
子供が社会人に成長する迄、面倒を見ることは親の責任であり、特に日本の場合は母親に負担がかかります。
子供とて、子供なりに親の顔色を見ながらそれなりに心を遣っています。
助け合うことの本質は、他人に迷惑をかけないということです。つまり、それぞれが責任を持つということであり、やりたい放題して傷をなめ合ったり、間違ったことを正さずして、安易に受け入れることではないのです。