[人間づくり]総合人間教育学の普及と援助

人間づくり対談



横尾正文(よこおまさふみ)
神石高原町議会議員 (株)神石共同運送代表取締役

木原理事長のもとで運命創造学を16年間学ぶ。昭和39年創業の運送会社を引き継ぎ、お客様と従業員を大切にする日本型の経営(生かし合いの経営)で会社を立て直す。昨年11月町議会議員に初当選。国づくり人づくり財団特別賛助自治議員 


地域創造も「人づくり」から
木原
経済は人間が動かしますから、今こそ『人間学』の再興は、焦眉の急務なのです。現代社会は人間よりも自然よりも経済が先。だから、お金で変えられない精神的な価値が置き去りにされて、今日のような制御不能な社会になってしまった。教育さえも経済の道具です。知識だけの偏差値教育に偏って、本当の意味での「人づくり」が、教育にも経営や家庭・個人の生き方にも足りてないのです。

横尾
私の実家は農業もしてるのですが、お金を払ったから「いただきます」を言わなくて良いという価値観を聞くと、何か人間がおかしくなっていると。そういった意味では、先生から16年間学ばせていただいている運命創造学は、まさに人間学そのもので、これからの教育には、必要不可欠だと実感しています。

学んでいると、毎日起こる殺人事件や凶悪犯罪も、その背景にあるものが見えてくる。また、先生が提唱されている宇宙本位(コスミカリズム)は、生かし合い循環する宇宙・自然の摂理そのものですから中心の軸がぶれないし、運命創造学は、その生き方を学ぶ場です。自分を磨きながら、一つ一つの段階を積み重ねていき、さらなる上を目指す。その為に過去性・現在性・未来性を変革する。変えるとは、良い意味で今の自分を壊すことですが、これも自然の摂理で、日本人が大切にしてきた宇宙とつながった生き方です。  

経営の神様と言われる松下幸之助さんの自叙伝などを読むと、それがよく分かります。私はこれを先生から学びました。お陰様で、私の会社の業績も、また子供達の教育にも道をつけていただきました。
本当の意味で日本の良さを大切にしていかないと、人間がダメになる。そうなったら当然、企業も、家族も、地域社会も、そして国もダメになって当たり前。その事を今実感しています。私は、この宇宙のリズムを中心に、経済人としても町議会にしても、頑張っていく所存です。

木原
日本の文明・文化は、宇宙本位(コスミカリズム)そのもので、それがそのまま社会の仕組みや、教育・経営法や人間の生き方になっていたのです。だから、日本人がもともと持っていた宇宙本位を復活させ、再生して「人づくり」との両輪で「国づくり」をしようと。それがCMF地球運動です。

横尾
グローバリズムという地球の範囲では、もう根本解決できないです。米国の金融危機が日本の地方や個人に、大きく影響する時代ですから。私も、CMF地球運動に参加していますが、私の会社も、運命創造学を修得させ、人財を育成(人づくり)しながら経営(国づくり)をしていかなければダメになると、特に近年は強く実感するようになりました。宇宙のリズムから生かし合いのできる人達が、個々に人づくりをしながら国づくりをする。そんな自立した人が、力を合わせてスクラムを組めば、大企業並の大きな力になる。この運動の主旨を、一人でも多くの方々に理解して、参加していただきたいです。

木原
それは、ありがたいことです。私はもとは在家の人間で、23年前に不思議なことがあり、弘法大師空海さまと霊的結縁をいただき、それから宗教人と世間人という二足のわらじを履いていますが、宗教的な側面は、どちらかというと目先の悩みが多いのです。運命創造学を学ばれた方の中から横尾さんが、町議になられたことは、我々にとって誇りですし、新しい光が見えてきたと、大変嬉しく思っております。町議になられて、町全体のグランドデザインをつくるということになると、大変だとは思いますが、町から市、市から県、あるいは国政へと、無限の可能性を信じて挑戦していただきたいと期待しています。

横尾
まだまだ未熟者ですが、これからもよろしくお願いいたします。

木原
本日はお忙しいなか、本当にありがとうございました。