[人間づくり]総合人間教育学の普及と援助

人間づくりコラム

トップレスラーとして活躍中の全日本プロレス武藤敬司氏との対談~後編~

全日本プロ・レスリング代表取締役社長 武藤敬司(むとうけいじ) 【武藤敬司(むとうけいじ) 全日本プロレス代表取締役 プロレスラー】
1962年山梨県生まれ。
全日本プロレスの代表取締役であり、プロレスラー。

2001年6月史上初の“新日本所属選手による三冠王座奪取”という快挙を成し遂げた。 2002年2月全日本プロレス移籍を果たし、その後社長に就任。 2008年4月約8年半ぶり3度目のIWGPヘビー級王者に輝く。 8月両国大会で2度目の防衛に成功。

プロレス業界とバイク業界 夢のコラボレーション実現
木原
私は、あまりプロレスの業界は詳しくありませんが、 テレビなどでいろいろな選手を拝見する度に、トータルバランスのとれた選手は、 なかなかいないように思われます。 そういう意味においても、全日本プロレスを上向きにさせて、 かつてのようなプロレス人気の回復をしていただきたいと思います。
今、日本も日本人も元気がありません。 でも、プロレスを見たら元気が出て、夢や希望も生まれてくる。 そんな業界にしていただきたいです。
私の生徒に、バイク業界の足立と中島という社長がいるのですが、 ふと、そんなこと、あんなことを思い巡らしていたら、 「プロレスとバイク」のコラボレーレーションが閃いたのです。 武藤さんにもビッグスクーターをプロデュースしていただきたい、 そうすれば、今あまり元気のないバイク業界も活気が出てきて貢献できるし、 プロレスファンとバイクファンのコラボレーションもでき、相乗効果になると思い、 内田取締役に提案をしたのです。

内田
私も、常々木原先生の熱意に圧倒されていますが、 プロレスラー武藤をあらゆる面で、最高に売り出したいと思っています。 秘めている可能性は素晴らしいものがあると確信していますから。
プロレス業界もバイク業界も共に元気になれば、それにこしたことはないし、 バイク業界にもきっと、新しい風が吹くだろうと予測できましたから、 よし、バイクに乗るのではなく、木原先生のこの企画に乗ろう、 と武藤社長に進言したら了解をもらえました。

木原
カスタムスクーター私は、国づくり人づくりの国民運動を立ち上げ、 存亡の危機にある日本国に「夢と希望と元気」を取り戻していただきたく、 日夜東奔西走しています。
そういう意味において、この度のコラボレーションは嬉しい限りです。 武藤さんには本当に感謝しています。


武藤
私は、国のことはあまり分かりませんが、 この度のコラボレーションが少しでも役立てば、嬉しいですよ。
とにかく、国民の皆さんに元気になってもらいたいですね。 もちろん、全日本プロレスを見てきていただいて元気になっていただきたい。 見た人は必ず元気になりますから(笑)

若者達よ、夢を持て!
木原
話は元にもどりますが、いろいろな場所で幅広く活躍されているようですが、 武藤さんがプロレスをやって良かったと思えるのは、どんな時ですか?

武藤
夢・地球交響博での祝辞先ほども申したと思うのですが、人に元気や夢を与えている実感が得られた時ですかね。
結婚式を間近にして白血病を患っていた男性が、 オレに勇気をもらったとメッセージを送ってくれたことがありました。 他にも、似たようなことが子供さんの事であったり、 大学受験のお守りとしてサインが欲しいとか。 数えあげればきりがありません。
プロレスを通じて自分の存在が活かされているんだなと、凄く嬉しく思います。 ほんとうにプロレスラー名利につきますよ。

木原
そういえば、私の生徒の中学生の息子さんが非行に走って、 一時学校に行かなくなった時、武藤さんのファンと言うので、 ご無理をお願いして電話で直接お話をしてもらったこともありましたね。 武藤さんのサインを差し上げたら、とても喜んでいました。 それから、しばらくして学校に行くようになったとも聞きました。 あの時は本当にありがとうございました。

武藤
俺も小さい頃からプロレスに興味があったわけじゃないんです。 けれども続けるうちにプロレスがどんどん好きになていったんです。
後押ししてくれるファンもいるから、それに応えなきゃって気持ちも大きかったんですね。 だから、苦労を苦労だとは思わない。 逆にプロレスをやめた方が辛いでしょうね。

木原
今時、夢を持たない若者が多いと言われていますが、 好きな仕事が出来ているということは、凄く幸せな事だと思います。

武藤
今の世の中、複雑で可笑しくなっていますが、若者もいろいろあるとは思いますが、 ちょっと甘いような気もします。
とにかく、自分が選んだものを、とことん好きになるように努力して頑張ってみることです。 それから、諦めても遅くない。 つぶれそうになったら、プロレスの試合を見に来てください。 俺らがプロレスを通じて熱いメッセージを送りますよ。

世界進出! まずはアジアから
木原
ありがとうございます。
ところで、近々台湾に進出するそうですが、今後の事業構想を聞かせてもらえませんか。

武藤
そうですね。11月に台湾で第1回目の興行をしますが、 中国にも進出したいと思っていますし、広くはアジアへ、 そして世界へと夢を持っています。
中国はプロレスという概念はありませんが、中国にも力道山みたいなスターを作れたら、 もっとテリトリーも広がるだろうと思います。 いろいろなことを考えたら、夢がいっぱい広がるんです。

木原
大いに期待しています。 私も武藤さんに負けないように、国づくり人づくりの国民運動を推進していこうと思います。
この対談を通じて、武藤さんの『熱き心』が伝われば嬉しいですね。 次のシリーズが控えておりますので、くれぐれもお身体大切にしてください。 また、プロポリスやビタミン剤を送りします。
今日は、武藤さんに元気をいただきました。 本日は防衛戦のお疲れの中、ありがとうございました。
今後、ますますのご活躍をお祈りいたしております。

対談日 2008.9.1