[健康づくり]総合健康事業の推進と援助

CMF対談


「食」のあり方と重要性

食は人間の心と身体と魂を作ります。今世界中から注目されている日本食研究家の緋宮先生。その共同研究者でありご主人の高木先生が、木原理事長とのコラボレーションで完成させた世界初の「きれい食21」理論。その魅力を語っていただきました。

聞き手:副理事長 山内紀枝(株式会社エポックモア 代表取締役)

山内
ご多忙の中、お集まりいただきありがとうございます。
早速ですが、木原先生は、緋宮先生の「きれい食21」理論についてアドバイスをされたと伺いました。その経緯をお聞かせいただけますか。

世界が驚くべき理論 きれい食21
木原 
9つの立国構想では、「精神」と「食養」の両輪からの人づくりがとても重要です。
 
緋宮先生がこれまで積み重ねてきた食の理論と、小生が提案しているコスミカリズム(宇宙本位)理論を融合させ、理想の「きれい食21」理論を完成されました。今、日本食は世界から注目されていますが、その真髄を
○食べる側面 「食事観」
○作る側面 「料理観」
○総合的な食の側面 「食養観」の三位一体として、見事に体系化されており感動しました。

  世界が驚く理論ですよ。

山内
素晴らしいですね。
緋宮先生、この理論を確立されたプロセスなどお聞かせください。

世界が驚くべき理論 きれい食21緋宮 
私の3人の子供がとても身体が弱く、アレルギーや全身湿疹、ぜんそく、また先天性心臓病で生まれたり、食の大切さは人一倍心に沁みたんですね。
また、私の人生や子育ての失敗から、何が大事かということに気づいてきたんです。それを温めてきた理論が「六食理論」という6つの理論なんです。
でも、何かが足りない、でもそれが何なのかわからない。
料理の作り方や栄養学とか、そういう小手先のものではなく、柱というか中心が欲しかった。そんな折、木原先生との出逢いで私の人生がひっくり返るぐらいの大きな衝撃と、多大な影響を与えていただき、この理論がきちっと体系化できました。

山内
ご主人の支えも大きかったとお聞きしておりますが。

緋宮 
その通りです。
私が「こういう感じなの」と漠然としている魂からの叫びを、ひとつひとつ体系化し、形にしてくれたのが主人でした。
あとは、私の今までの経験と涙の数が結集したものではないかと思っています(笑)
これを、私の子供たちにもですが、これからの日本を背負っていく子供たち、また世界の子供たちに、地球環境を良くするためにも、後世に残していくというのが、私の使命でありたいと思っています。

食はいのち
山内 
木原先生も、食の重要性を訴えておられますね。

食はいのち木原

はい、人づくりには食養がとても大切です。
いろいろな方々が、セミナーや協会をつくられ活動されていますが「帯に短し襷に長し」で、どうも納得がいきませんでした。
 
その点「きれい食21」理論は、食養の本質的なところから体系化されています。当財団で、今「いただきます・ごちそうさま運動」を推進していますが、「きれい食21」理論と連動していきたいですね。
もちろん日本だけに限らず、世界に知らしめていく価値があると私も考えております。

山内

高木社長は、健康を害して下半身不随と失明の一歩手前まで進行されたとお聞きし、本当に驚きました。
それを緋宮先生の食の指導だけで克服されたとか。

高木
そうなんです。
私はもともと工学部で、研究熱心、食は二の次。食べないわけにはいかないので、簡単に食べられるバスクをアメリカでずっと食べていました。そうしたら、突然異変が起きて目が急に見えなくなったんです。
 
それを化学療法で医師が新薬をどんどん投与するうちに、病状もどんどん悪くなっていきました。最後には医師もさじを投げました。その時は、目が見えなくてもいいから、せめて生かしてほしいという想いが強く、その頃、たまたま金沢で、東洋医学の薬剤と漢方の研究をしている緋宮先生にご縁があり、「生きたければ絶食しなさい」と。デトックスといいますか、まさに断食ですね。水だけしか身体に入れない状態で数十日間。その後、重湯から始まって…。
 
身体に一番良いのは、故郷の食物ですね。産食と言います。身体の反応が始まったら、次に土地の塩、漢方薬を順番に入れていくと、それまで全く動かなかった身体と目がピクピクと動き復活し始めました。
 
まさに旬なものや産地のものを身体にとり入れると、DNAが動くことを緋宮先生が実証してくれました。先生の研究の賜物だったと思います。それが縁で一緒になったのですが…。

木原
そうでしたか。深いご縁があったのでしょう(笑)
食を通じて、健康を取り戻せるということは凄いことだと思います。 
テレビでも断食道場のような番組がありますが、それは部分であり総合的ではない。またそのような方と意見交換しても自説を変えようとされません。
 
緋宮先生と高木社長にお逢いして、とても考え方の柔軟性を感じましたし、だからこそ「きれい食21」理論が、完成できたのだと思います。
山内社長は、ご自身の会社エポックモアでサプリメントも扱っておられますが、看護師の経験者として、食の大切さをどう思われますか。


山内
今、急速な高齢化社会になりつつありますね。社会保障や収入の問題。介護や健康など、特に寿命の長い女性に負担が大きくのしかかります。そうはいっても、生涯現役で、しかも元気にワクワクイキイキと人生を送って欲しい。
 
これからの時代、女性たちの役割はとても重要だと思います。
だからこそ食の重要性やサプリメントの位置づけなど、木原理事長はとても造詣が深いのでご相談しながら、これまで製品開発を行ってきました。
 
この度、緋宮先生と高木社長のお話をお聞きし、まさに「食は命」と実感させられましたし、今後の展開において、大いなる夢が広がりました。


食と精神のエネルギーはつながっている
高木
「日本のベースにはみな精神性が内包されている。食も同じで、食が命になるかならないかは、精神性が加わらないと、食べたものがエネルギーにならない」・・・ということを、私は木原先生から教わり、確信を持ちました。例えば、緋宮先生は料理をする際に、拍手を打って、皆さんが健康になるように…と想いをこめてから作る。 
すると、みなさん和気藹々となって喜んで食べていただける。このような現象が起こるのです。

食と精神のエネルギーはつながっている山内
それは大事な事ですね。エポックモアにもたくさんのアイテムがありますが、製品が持っている「エネルギー(気)」。また大切な物をお預かりさせていただいている「想い」を大事にする為に、先生に教えていただいて、製品の下に般若心経を敷いて管理しています。

木原
エネルギーの話がでましたが、食のエネルギーと精神エネルギーはつながっています。ですから、正しい食生活をしないと精神が冒されるのです。例えば、子どもがジュースを飲みすぎると「キレる」という現象もそのひとつです。
 
また、逆にいくらエネルギーの高い食生活をしても、並行して精神エネルギーを高めないと、身体と心のバランスが崩れて、気の病というように、病気になるのです。その点「きれい食21」理論は、見事にこの両者のバランスがとれるように体系化されている素晴らしいものです。

緋宮
大学病院の精神科で、食事指導をやっていたとき、「キレる」子供たちに関わりました。原因は、低血糖になって心と身体のバランスとか、いろんなものがぐちゃぐちゃになっている。例えば、ジュースなどの糖分を食べ過ぎると、ぱっと血糖値が上がる。その後すぐストンと下がる。そのストンと下がったときに「キレる」のです。
 
昔のおやつは、さつまいもや栗のふかしたものなど、脳に糖分が少しずつ届いて、血糖値が長持ちするものを食べていました。今はジュースやチョコレートです。ひどい場合それを食事代わりに食べる子もいる。
 
乱れた食生活や、バランスのとれない偏った食生活が、一番大事な脳を動かす働きを乱す原因になっているのではと思います。

脳と食
山内
高木社長は脳医学研究家としてご活躍ですが、脳医学の観点から「脳と食」についてお聞かせいただけますか。

高木

脳は単純に、頭の中にあるから脳というのではなく、身体の一部です。脳でコントロールしていると言われますが、第二の脳はどこだと思われますか?なんと小腸なんです。
例えば、見た目でも匂いでもわからないが、食べて悪いものだと下痢をしたりしますね。それは、お腹の細胞がサインを出すからです。 
お腹は脳と直結し、食べ物をうまく摂れば脳も元気になる。逆に、悪いものを食べると脳は寝るという原則があります。
緋宮先生が言うように、お腹(食)を大事にすると、脳は若返る。元気になるんですね。
 
木原
私は以前から、人間の進化の過程で脳と腸はつながっていて、それが分離して身体ができると話してきました。まさに、高木先生がおっしゃるとおり、腸が大切なのです。
最近、脳を活性化する体操とか学説を発表されていますが、腸の存在を無視していますね。

高木
食事なしでは、脳は元気にならないと。そういうことに気付きつつあります。


山内
緋宮先生は、食に関する本も出されていますが、今後の夢はありますか。

緋宮
「きれい食21」理論をより多くの人達に知っていただくため、講座や料理教室・指導者育成・製品づくりなど、財団とタイアップして展開したいと燃えています。

木原
私も「日本文明・文化の回帰と再生」を一生懸命に唱えていますが、これがなかなかわかってもらえない。
しかし、食と結び付けると、日本文化の大事さが伝えられるし、そういう意味でも「きれい食21」理論は、これから重要になります。財団としても積極的に啓蒙して参ります。

山内
本日は、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。食のあり方、重要性を改めて感じることができました。緋宮先生の「きれい食21」理論が、日本をはじめ世界に広がることを期待しております。