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9つの立国構想

CMF地球運動提唱者 木原秀成




色メガネをはずせ!
明治維新の意識変革には大きな間違いがあった。

明治政府は、西洋の列強から日本を何としても守るために、「脱亜入欧」「富国強兵」を掲げて、一生懸命に西洋文化を受け入れようとした。

しかし、何人もの人が同じことを指摘しているのだが、目指していた「和魂洋才」が、「洋魂洋才」とすり替わってしまったことだ。これが現代のやっかいな色メガネだ。

どれだけエコを叫んでも、どれだけ行動を起こしても、支配型の原理で動いている今のままでは、店で購入するエコ製品が、実は自然を破壊していたりするからだ。川上で汚した水を川下で掃除して、キレイになったからと魚の稚魚を放流しても、また川上から汚水が流れてくる。そんな堂々巡りも支配型の現れだ。



理不尽にマヒしている場合ではない
色メガネに気づいたからと言って、現状がすぐ変わるわけではない。やっと本題の入り口に来ただけだ。財団が推進している意識変革の主軸を左頁に表してみた。これをベースに3つの人づくりを推進するのだ。

現代の日本人が忘れているのは、世界に誇れる日本の技術は「和魂和才」あればこそであり、それが「和魂洋才」によって花開いた。

ただし、手先がただ器用だったからモノが創れたのではない。意識変革の根底は、日本の伝統的な精神(霊性)によって育まれた。この環境が、家庭にも企業にも、そして人を育てる教育にまで浸透していた。この十二単衣の共生型日本精神が、日本の技術を支えてきたのだ。

つまり精神土壌(意識)が技術を創り、経済を押し上げていたのだ。それが今、壊れてきているからこそ大変なのだ。

①IQ(知性)EQ(情性)SQ(霊性)の3つの側面から人間性を全体的・融和的に発達させることを目的とした人間づくり
②家族の本質に立ち返り、日本の本当の家族の良さを取り戻し、祀祭政の精神の復興と、新しい家族像の理想を追求した家族づくり
③本来あるべき「社会のための経済=経世済民」の新しい企業文化を萌芽させ、技術イノベーション(改革)と心魂イノベーションとの両立を目指す企業づくり

色メガネをはずしたとしても、長年にわたって支配型の社会生活になれてきた人間が、即、共生型に変われるはずがない。だからそこに教育が必要なのだ。

モノの見方、考え方。モノの価値観や仕組みにいたるまで、あらゆるモノが支配型になっている。

今や当たり前になったリストラも、支配型の仕組み(29頁参照)だ。トップダウンで意志決定(23頁参照)されたものが、うまくいかなかったらそのツケは、まず契約社員からクビを切られ、そのうち社員に回ってくる。そして、責任あるはずのトップは、会社がいくら赤字でも、高額な報酬(29頁参照)が支払われている。

こんなバカみたいな矛盾に耐えている日本人はエライのかもしれないが、この支配型の現状にマヒしていたら、ますます生活が危なくなる。支配型の社会で、必死で次の会社をいくら探しても同じことは繰り返される。

壁をぶち破れ!
だから意識を変革する価値がある。明治維新とは逆の意味で、大転換しなければならない。誰かの言葉ではないが「変革に痛みはつきもの」だ。しかし、この痛みは希望ある未来への第一歩である。

共生型の企業を育成し、共生型の人財を育成する。それは家族を巻き込まなければ本物ではない。共生型の企業で働いてこそ、経済も成り立つということは容易に分かるはずだ。

真剣にそのことを取り組もうとしているのが、国づくり人づくり財団だ。そして、それを実現させるために「9つの立国構想」がある。

祀祭政の意識変革をすれば経済と社会は付いてくる
『国づくり人づくりの総合情報誌77号』の10頁~29頁に示した比較表には、持続可能な経済と社会の一部が示されている。今は、あなた自身にも社会にも、支配型が蔓延している。しかし、日本人の強みは遺伝子が共生型という所にある。だから、色メガネをはずし、遺伝子を目覚めさせて生かせる環境を作れば、自然に経済と社会は付いてくる。

忘れてはならないのは、私達はすでに、共生型の遺伝子を持っているということだ。そして遺伝子の中身は「祀祭政」ということだ。