[環境づくり]地球環境事業の推進と援助

環境づくりコラム

ゴミを減らして豊かな暮らしを

産業界のみならず、私たちの生活とも切り離せないゴミ問題。 しかし、ゴミ捨て場に持って行くなど自分の視界から消えてしまえば、 その行き先などはあまり目にしません。 だから、その処理にどれだけの費用がかかっているか実感がわかないと思います。 しかし、私たちの大切な税金は容赦なく、使われているのは間違いありません。

ゴミ処理の現実
ゴミ処理事業経費・・1兆8,633億円(平成18年度)
■国民1人当たり・・年間約14,600円 ←今度支給される?定額給付金と同じくらいの金額です(4人家族では58,400円も捨てるゴミに使っています)
  詳細は環境省のHP(環境省発表)

■1ヶ月のゴミ回収費用・・1世帯当たり年間35,600円(1ヶ月約2967円)
 (全国の世帯数5,232万4,877世帯・・平成20年3月31日現在総務省発表)
■レジ袋の年間ゴミ処理経費・・136億円
■ペットボトル処理経費 2001年の年間消費量104億本(500ml)
         ・・512億円(1kg当たりの処理費207円(500mlボトルで42本分で計算)
ゴミ処理施設にかかるお金
■日本のゴミ焼却場 1,374施設存在(平成16年)
■建設費用・・東京都渋谷清掃工場 約130億円(1日200トン焼却)
          東京都墨田清掃工場は約330億円(1日600トン焼却)
■プラントランニングコスト 電気・重油 55,000円/トン
                 生ごみ    550万円/トン
■管理費用・・毎日5人の場合、1年365日24時間稼動で1人当たりの経費(人件費+福利厚生費+事務費+人事管理費+事業利益)単価は2万円で年3,650万円

※ゴミ処理費用の 5割~ 7割は国から還元されていますが、財政難で将来的には自治体負担になる可能性も・・・つまり、住民の税金アップの可能性
埋め立てされているゴミ(環境省発表)
■全国の最終処分場での埋め立て量
  ・一般ゴミ・・約5000万トン
  ・産業から出されたゴミ・・約4億トン
■残りの埋め立て地(埋め立てる場所がなくなるという事)
  ・一般ゴミ あと12.5年分
  ・産業ゴミ あと4.3年分
  ・東京の最終処分場も、あと30年でいっぱいに
ゴミを燃やして埋め立てる費用の種類
  ・ゴミ焼却場建設改良費用  
  ・ゴミ焼却場維持費用  
  ・ゴミの焼却処理費用
  ・ゴミの埋立て場建設改良費用  
  ・ゴミの埋立て場維持費用  
  ・ゴミの埋立処理費用  
  ・ゴミ収集運搬費用  
  ・調査研究費用

検討(見当)がつくものから、何かわからないものまで、色々な費用がかかるようです。
また、埋め立てた跡地利用も問題です。
ゴミに含まれる有害化学物質が雨によって流れ出たり、時間が経つと地盤沈下が起こるため、宅地造成などには不向きです。アメリカではニューヨークの巨大なゴミ埋め立て跡地を、風力発電の基地に再生しようという動きもあります。
  ○ ゴミの埋め立て地に風力発電か、ニューヨーク市
レジ袋の場合・・・年間約305億枚消費(1人当たり約300枚)
            紙袋は年間約28億枚(1人当たり約22枚)

■問題点として
 ・お店から自宅までの間で使用、あとは捨てられる事が多い
 ・焼却炉では高温で燃え炉を傷める
 ・埋立地ではプラスチックの添加剤が環境を汚す・・

■レジ袋の有料化と持参率の研究 
  (レジ袋研究者舟木賢徳氏調べ)
 ・自分で袋を持参した場合5円もらえる方式・・10%削減
 ・レジ袋をもらうと5円を取られる方式(有料化)・・70%削減
 ・10円取られる方式・・90%削減
   ↓
レジ袋の5円有料化で、レジ袋製造時の原油消費量とゴミ処理経費が 年間100億円も削減できる
廃棄される自動車もゴミ
1日の廃車推定台数 1万4,000台(全国で毎年排出される廃棄物約7,000万トンのうち7%強)
ドイツでは1台の洗濯機や車を20年以上使います。故障したら自分で部品を調達して修理するのが普通なのです。日本にも同じように物を大切にする習慣がありました。現在も料理包丁や鍋、ミシン、万年筆など、大切に使われている方も多いと思います。

反面、「消費は美徳」と言われた高度成長期から、使い捨ては当たり前になり、身の回りの小物から、車のような大型のものまで、消費の意識が激変しました。 それが人間までをも、切り捨てるという事に繋がっているように感じる人も多いのではないでしょうか。今一度、取り戻す必要がある日本の心といえるでしょう。
『タイプライター修理50年 高度成長支えた事務機忘れないで 福山の曽根さん今も現役』


自然災害時も大量のゴミが出る
自然災害といえば、起こった時の対策ばかりに目が行きがちですが、実はゴミ処理も大変な事に!
台風や豪雨などの災害で発生したゴミの処理経費例
■1995年度阪神大震災の災害処理経費 2,655 億円(このうち半分は国が補助)
  震災廃棄物 約2,000 万トン(兵庫県一般廃棄量の約8 年分)
■2004年度の台風災害・・約100億円(阪神大震災に次ぐ規模)
■台風23号と新潟県中越地震のゴミ処理経費・・50億円以上
私達は自然災害は仕方のないもの、と考える傾向があります。しかし、最近の災害は明確な根拠はないとされていますが、温暖化の影響なのでは・・?と思えるものがあったり、これまでにない規模の災害や現象が起こったりしています。

現に今年台風は日本に一つも来ませんでした。台風が来なければ作物への影響はありません。それはとても良いことです。しかし、それが他の及ぼす影響も否めないケースが過去にいくつもあります。
自然災害もケースによっては、人災と言えるものが増えているのではないでしょうか?

漂流するゴミ・深海にも影響が!
ゴミが環境に与える影響は周知の通り深刻ですが、その量は想像を絶するものがあります。
■推定される堆積ゴミ
  東京湾 数100トン瀬戸内海全域には約1万3000トン
  
の海底ゴミ →漁獲量への影響がある

■海岸に漂着するゴミ + 日本海溝、水深6,480mの海底断層に積もるゴミ
  東京海洋大学がまとめたゴミレポートをご覧ください
  ○海洋ゴミ問題の現状と今後の取り組みについて
こんなにも?という程の量が、流れ着いているのです。中には医療廃棄物が隣国からたくさん漂着するため、ゴミから病気に感染する恐れもあるとする情報もあります。
ゴミの中には、深海に積もるゴミのように、自然の中で分解されず、永遠に残るものもあります。

ゴミの過去・現在・未来
ゴミは再利用すれば資源になりますが、不要なものとして捨てればゴミになります。
ゴミを減らせば税金を使わなくて済みます。しかし、毎日の生活必需品だけ見ても、それだけで当たり前にゴミが出るのが現代社会です。そして、出るゴミをどうするか、という課題から取り組んでいるものがほとんどです。 しかし、これから私たちが取り組んでいかなければならない事は大きく3つあります。
過去・・・これまで出してしまったゴミをどうするのか
現在・・・今、出ているゴミを減らすにはどうするのか
      どうリサイクルするのか
未来・・・ゴミを出ない工夫をどうすれば良いのか
      環境を汚さないゴミはないのか
この為には、製造過程、消費者の意識、売る側の意識、処理する側の対策など様々が連携した取り組みが必要となっているのです。それぞれの立場には、多くの矛盾した問題があります。しかし、これまでの日本の誇る技術力は、様々な矛盾を超えて新しいものを生み出すエネルギーがありました。

混迷する現代社会だからこそ、技術力をふんだんに発揮し、世界貢献できるのはまさに今なのではないでしょうか。 CMF地球運動の一つの役割も、様々な専門分野の結集であり、その活動の胎動が今広がりつつあるのです。