自由経済も大変貌している
これまでもこの機関誌で述べてきたことであるが、世界的な金融危機を境にして、市場経済も大きな変貌を迫られている。
市場経済の歴史は産業革命以降から約260年の歴史しかない。1929年から始まった世界大恐慌という過去の金融危機の体験からすれば、確かに100年に一度の金融危機と言われるのは当然かもしれない。
しかし、この度の苦難を乗り越えれば正常になるというものではない。資本主義の自由経済という仕組みが限界に来ており、大変貌しなければならない「300年に一度の危機」なのだ。
そして、次の仕組みづくりをどうするかによって、人類も万類もこのまま破滅に向かうか、それとも共生する社会を創造できるかの瀬戸際にいるということだ。
共生経済への大変貌
では、次の時代に何が必要かということになるが、それが前頁にあげた「5つの変革」であり、その事によって得られる「7つの共生」は持続可能な共生社会創造の礎になるものである。
お金を中心とした自由経済から脱却し、どこまでも社会が中心の経済へ。究極は、自然に順応し、あらゆる生命と共生し、社会の幸せのため人の幸せのためになる現代版物々交換経済への回帰(変貌)でもある。
その一つの取り組みとして、今年からいよいよ共生型の仕組みづくりの一翼をになう、シェアマーケティングシステムの構築を始める。
かつて、質の向上と快適性で時代を築いた百貨店。大量生産・大量販売の一大流通を築いたスーパーマーケット。そこから、少量で他品種、割引のないコンビニが一世を風靡した。そして現在は、通信販売や激安店などが大量生産・低価格でしのぎを削っている。
しかし、表面的に同じように見える流通も、生命・自然・社会という3つの秩序の側面から見ると、すべてを荒廃させている。
共生経済への変貌とは、今の経済活動にはない、生命(祀)・自然(祭)・社会(政)を調和させる仕組みへの変貌であり、持続可能な経済システムの時代を創造する産業革命なのである。