9つの事業構想

夢・地球交響博

第6回 夢・地球交響博レポート 代替医療から統合医療へ - これからの医療はどうあるべきか -

日本におけるヒアルロン酸研究の第一人者であり、若さ、健康とヒアルロン酸(アンティ・エイジング)というテーマでのご講演も数多くされています。

また、国際食品機能学会会長、日本スポーツ学会の理事、国際統合医学会顧問、その他多くの研究機関・団体の要職に就任。病気にならないための予防を重視した統合医療の体制づくりに力を注いでいらっしゃいます。

これからの日本の医療のあり方についてお話して頂きました。

私達を取り巻く生活環境や生活構造は、大変便利にして豊かな生活のように見えますが、反面、生活環境だけでなく、健康状態をも大きく変えるような状況ができています。

例えば、今までは感染症が中心でしたが、最近は、特にがんや心臓病、脳梗塞、糖尿病などの生活習慣病が圧倒的に多くなってきていますが、心の病気も深刻です。

また、医療にも問題があります。医療ミス、高額な医療費、患者さんではなく患部を見ている。薬の副作用は恐いものも多い。例えば、最先端の抗ガン剤でも、100人の患者のうち、治るのは40人もいません。薬が癌ではなく、癌の周りの細胞にダメージを与えるので、そのストレスで死ぬケースも非常に多いのです。


これからの医療の傾向

これまでの研究は、国からお金を貰ってもただの研究で終わって、役立たないものもありました。ですから、社会に生かせるものを作ろうと、産学協同の実践が始まっています。

特に、医療のあり方が今一番問題になっています。そこから代替医療、それがさらに発展した統合医療というところに行きつくわけです。


代替医療

代替医療が求めるものは、一つは予防、二つ目は自然の治癒力を高める事です。全人的に対象患者の体質や心身の状態、生活環境、社会環境等を十分に捉え分析して、全人的な医療を目指し、家庭では患者自身が指導を実践する方法です。

針・灸・漢方・指圧・ラジウム温泉治療等に加え、世界各国で使われている民間療法や伝統医学も含め、代替医療と言います。

その一つとして、最近サプリメント使用量は伸びていますが、自然食品の中には、すごいパワーを持っているものがたくさんあります。

私の研究しているハナビラダケのベータグルカンは、ねずみに癌を植えて2週間後に3日間食べさせると、癌が殆ど消えていました。

ヒアルロン酸は若返り、膝等に、また大豆のイソフラボンは女性ホルモンと同じ働きをすることがわかってきました。

厚生省研究班が調べた癌患者のアンケート(回答者3094人)では、44・5%が民間療法のサプリメントを使っています。さらに42%の癌治療系の病院が、サプリメントを試みているそうです。

しかし、科学的で確実なデータがないのに効果・効能だけを強調する業者や、サプリメントは保険がきかないので高額で売る医者もいます。それで薬事法も非常に厳しくなっています。


統合医療

統合医療の最終目的は、代替医療と西洋医療の長所を取り入れて、短所を補い合う。そして個人に有益な医療を実現し、心を持った全人的な治療を施すことを目的としています。

真の医療とは、予防を第一に、しかも安全に、そして心を持ったものであると私は思います。

しかし、学会が出来たばかりで、まだ国も認めておらず、市民権も得ていません。問題点をもっと究明し、医療制度の改革も必要です。

アメリカでは相当研究が進んでいます。中国では今、医療の欧米化が進んでいますが、伝統医学の中には良いものが沢山ありますから、それを捨てるのは文化や伝統を捨てることになってしまうのです。

日本の場合は代替医療が行われているのはわずかで、基礎医学、臨床医学、社会医学、生物学の立場から、代替医療を研究する学部があっても良いと思います。

西洋医学の恩恵は沢山受けてきましたが、これからは代替療法、統合医学へ到達するような政策を考えなければならない時代に来ています。

皆さんも自己治癒力・自己免疫力がある事を忘れず、積極的に健康づくりに力を入れて欲しいと思います。