特別寄稿 中西 保二


歯は大切な臓器です

8020(ハチマル ニイマル)運動をご存知ですか?
「80歳になっても自分の歯を20本以上残そう」という運動のことです。
 
8020達成者は、健康状態が良く、日常生活もほとんど不自由なく送れ、活発で社交的で痴呆も明らかに少ない、ということが分かってきました。
 
歯が健康で、食べ物が「おいしい!」と感じられることが、健康の源ではないかと思います。
食べ物が口に入ったとき、最初に出会うのが歯。それからだんだん奥のほうに入っていって栄養となり、私たちに生きる力や喜びを与えてくれます。「食べる」ことこそが、「生」の基本です。
 
私の母は、ひどい歯槽膿漏でした。それが原因で結局総入れ歯に。今だったら、入れ歯にしないで済んだのにと悔やまれます。
 
私は、虫歯を削ったり、かぶせたり、歯を抜いたり、入れ歯を作ったりすることが歯医者の本当の仕事とは思っていません。 親からいただいた歯という大切な「臓器」を健康な状態で、一生使っていただくようにお手伝いするのが使命だと思っています。口の中は、歯垢や細菌の塊がいっぱいいるのです。
 
気がつかないうちにそこから虫歯になり、怖い歯周病にもなるのです。 
ご自分の歯で自然なまま、最大限美しく健康であって欲しいと願っています。
 
そのためには、むし歯が無くっても歯医者さんに髪のトリートメントではありませんが、「歯のトリートメント(手入れ)」に3ヶ月に1回、通っていただきたいと思います。
 

 
食事はいのちをつくる源
話は変わりますが、あなたは一回の食事に、どのくらい時間をかけていますか?
 
朝、出かけるギリギリまで寝ていて、急いでパンをくわえて家を出ている人。昼食は、仕事の合間にジャンクフードをかき込むだけ、という人。夕食は、駅のベンチでカロリーメイトをポリポリかじるだけという人…… 最近は、「それ、食事?」と首を傾げたくなるような食べ方をしている人も多いようです。
 
ですが、「自分の身体を大事にする人は、自分の食事も大事にできるはず」と私は思います。なぜなら、私たちの身体は、私たちが毎日食べているものから作られているのですから。
 
その一口が、生命をつくっている源だとわかったら、粗末な食べ方などできるわけがありません。

 
健康は口から
食事をするとき、時間をかけて、よーく噛んで食べます。するとどうなるでしょう。時間をかけることで、歯や歯ぐきが鍛えられて、顔つきもキリッと引き締まってきます。
 
また、ゆっくりと食べることで唾液が充分に出ますから、胃腸の調子も良くなり、心もリラックスしてきます。
 
反対に、セカセカ食べる人は、次から次へと箸を動かしては、【丸のみ】できるような、やわらかい食べ物ばかり選んで、何回か噛んだらすぐにゴックン。唾液が充分に出ていないのに飲み込むから、胃腸炎もわずらいやすくなります。
 
これでは身体に余計なストレスがかかってしまいます。そうして溜め込んだストレスは、ガンや成人病、老化の原因になるなど、ろくなことはありません。怖いですね!
 
「健康は口から」です。「何を口に入れるか」についても、正しい知識をつけて、自分や家族の健康を守っていきましょう。
 
 
 

 
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