今の日本の乱れは幕末か、戦国終末か?
日本社会のありようが液状化している現状は、大変憂慮すべきことです。 日本の歴史で最も乱世となった戦国時代終末に、ローマ・キリスト教宣教師が布教活動をした時、日本人をインド以東国の中で最も信頼できる国民と判断し、彼らの文明文化と異なるが、「人間の資質に優れた共通するもの」を発見しています。 現在の日本の危機状況を、幕末・明治維新と比較して変革の必要性を説く政治家がいますが、政治状況はその通りです。  

しかし「国づくり人づくり」を考えると、「幕末期」なのか、「戦国乱世終末期」なのか、どちらでしょうか?いずれの時も、日本が西欧社会から遅れていること、すなわち文明=武器・武力を根幹とする影響力において劣っていると判断したことです。 しかし、現在の日本は、欧米と比べて何が遅れているのでしょうか?遅れているのではなくて、自信を失い、自ら進む道が見出せていない状態です。  

欧米で、最も「国づくり人づくり」が進んでいるスカンジナビア諸国は、高度福祉・高度教育国、先端医療・環境先進国であります。デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、オランダは王家が国の象徴です。しかし高度な、民主主義が維持されています。またNATO加盟国であり、中立を守るに国民に徴兵を維持しています。高度な民主主義、言論の自由、政治亡命者の受け入れ、高度福祉を維持する高い付加価値税、しかし、国民の自国政治に信頼する国家観・人生観の育成。これらのことが、日本と比較して「国づくり人づくり」の議論の参考になります。日本の伝統を良く理解し、欧米のそれとは異なっても「人間の資質に優れた共通するもの」を見出していくことが、「国づくり人づくり」運動の活動を深めることになります。


地球環境次代に守る憲法と変える憲法
日本国憲法が示している、民主主義、人権のより深化は、「自由」と「責任」の深化を伴います。平和主義の深化は、国際協調を進める一方で自国の最小限の「国防責任」を伴います。地球規模の経済活動の発展は、自国の雇用の「確保」を伴います。さらなる国土利用の発展は、「地球環境保全」を伴います。義務教育の進化は、「国際協力能力」を持つ一方、自国文明の歴史を知った国民・地球市民の育成となります。  

日本の歴史発展は、アジアの文明国であった中国、インドからの文明文化の取捨選択、欧米の文明文化の取捨選択による受容によって、多様な考え方、独自文化を生み出し、日本文明を形成しています。「国づくり人づくり」は、これからも諸国の文明文化から、「優れたもの」をしなやかで賢明な取捨選択をしながら、日本の伝統を「温故知新」で再興・ルネサンスする要素が含まれています。世界同時恐慌が進行している平成21年、西暦2009年は、大きな変革が始まる年になりました。

アメリカ金融政策主導の「新自由主義市場」経済の失敗を受けて、これからの地球規模の政治・経済は、「地球環境市場」経済になると予想します。地球資源の限界、人口増加の圧力に抗して、人類の平和と繁栄を求める思想は、「地球環境問題」の視点抜きには生まれないと考えられます。資源のない日本が、繁栄して日本文明を築いてきた知恵を十分に発揮し「国づくり人づくり」の運動を進めましょう。

 
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