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特別寄稿 内山 哉且

日本さくらの会の設立
近年わが国では、春の訪れをさくらに見立て、『さくらの開花予想』や『さくらの開花前線』が世の中のニュースとなっています。
 
確かに『さくら』の花が春の訪れと共に南は沖縄から北は北海道に到るまで咲き誇る様になり、全国各地でさくらのイベントが行われ、数多くの人々が春を謳歌する時代となりました。

 
この春に爛漫と咲き誇るさくらも50年前頃は戦後の荒廃と30年代の高度経済成長の国土による開発や公害の汚染で自然が失われると共に、国花「さくら」も衰退しておりました。
 
衰退した国花「さくら」を再生復活し、花と緑であふれた国土を取り戻す機運が起こり、昭和39年東京オリンピック開催の年にさくらの植樹や愛護保護を目的として、(財)日本さくらの会は設立されました。
 
設立以来44年さくらの植樹や育成、さくらの名所づくりや巨木、古木の保護活動を行っております。また、世界60ヶ国にさくらを贈り国際交流を行って参りました。
 
さくらの配布事業ではこれまで全国の公園、河川、道路、学校等の公共施設に300万本を超える各種のさくらが無償配布され、全国各地でさくら再生復活の動きがなされて参りました。
 
当初植えられたさくらは50年になり、各地の故郷で春の訪れを告げております。
 


受け継いだ自然を次の世代へ
全国各地には300年を超えて今なお春にすばらしい花を咲かせる古木や巨木が数多く存在し、日本の文化や自然の形成に深く関わってきました。
 
自然に守られ、自然と共に生きる風土は日本古来のものでありますが、近年わずかの間に我々の生活がこの風土を壊し、自然の中で共に生きていくことが失われ、自然にもともと住む動物や植物が絶滅の危機に瀕しております。
 
今各地では、いろいろな保護活動を展開するボランティア運動も起きつつあり、我々もさくらを通しての植樹育成の活動を共に進めて参りたいと思います。
 
今まで我々は長い歴史の自然の豊かさを受け継いで参りました。これからは、受け継いだ自然を次の世代に引き継ぐ活動がなされなければなりません。
 
若い世代が植物を植え、植物を育てる心を持ち、植えたさくらが50年100年そして何百年と咲き続け、次の世代の人々がさくらの花で春の訪れを感じ、さくらのもとで数多くの人々が集い楽しめることを夢見て今後もさくらとのふれあいを続けて参ります。